回線速度がサイトによって違うのはなぜ?正確なサイトはどこ?

インターネット回線

回線速度を測定サイトで計測すると、同じ時間に測ってもサイトによって結果が全然違いますよね?
そこそこ速い結果もあればダメダメな結果もあったりで、何を信じたらいいのか、実際にどれくらいのスピードがでてるのかワケが分からない!
ここではそのモヤモヤをスッキリさせていきましょう。

測定サイトの計測結果は正しいの?

あまりにバラバラの結果がでると疑いたくなりますよね。
でも基本的に合っているはずです。
嘘をついてないことを証明することはできませんが、あえて数値を変えるように作る理由も測定サイト側にはあまりメリットはないでしょうし。

例えば同じ時間にサイトA、サイトBで測ったとします。
下り速度がサイトAでは50Mbps、サイトBでは800Mbpsという結果になりました。

「違いが大きすぎる!どちらか間違ってるでしょ!」
と思いたくなりますが、どちらも合ってる可能性が高いということになります。
なんでこんなに差が出てしまうのかを説明していきましょう。

回線速度計測の仕組み

上のサイトA、サイトBを例にしていきます。
通信の流れを超簡単に表すと下の画像になります。

・サイトAの測定結果は【自宅PCとサイトA】で通信した結果
・サイトBの測定結果は【自宅PCとサイトB】で通信した結果

それぞれ別の場所にあるサーバーとやり取りをしたことになります。
とはいえ、ひとつの回線を使用しているのになぜ測定結果がこんなに変わってくるのでしょうか。

回線速度が測定サイトによって違う理由

考えられる大きな理由は2つです。

1.通り道の混雑
2.測定サイトの負荷状況

1.通り道の混雑の影響

まずはサイトにたどり着く前に、通り道で混雑に巻き込まれて速度が遅くなっている可能性です。
通信品質(速度やPING)は混んでる場所を通ると悪くなってしまいます。
測定サイトにたどり着いた時には品質ボロボロ…
そしてひどい結果がでてしまう、といった可能性があります。

また、自宅PCからサイトAまでの通り道と、自宅PCからサイトBまでの通り道は違います。
自宅PCから出発した時はどちらも同じ速さでも、通り道の混み具合によって差が出てしまう。
これが原因の1つです。

2.測定サイトの負荷状況の影響

そのサイトを大勢の人が利用していてサーバーに負荷がかかっている状態や、調子が悪くなっている場合などですね。
そういう状況ではサーバーが処理に追い付かないので、サーバーまでは快適に到達した場合でも、処理がうまくいかず悪い結果になってしまうことがあります。

「いつ計測しても結果の良かった測定サイトが急に悪くなった!」
こんな時は負荷がかかっているだけかもしれませんので、時間を置いてまた計測してみてください。
数日待っても変わらなければ、自分の回線が悪くなった可能性を考えないといけなくなります。
ただ、そのサイトが調子が悪いだけでメンテナンスされずに全力で放置されているだけかもしれません(笑)

おすすめの測定サイト

ここまでどこのサイトで測定しても結果は基本的に正しいということをお話してきましたが、おすすめは【Speedtest.net】です。
理由としては操作が簡単、GOを押すだけということもありますが、測定するサーバーを変えられることが大きいポイント。

右下に青色で『Change Server』とありますね。
ここから測定先を変更することができます。
このまま始めれば『IPA CyberLab』という文京区にあるサーバーとの測定が始まります。

回線が気になる時っていくつものサイトを行ったり来たりして比べたくなるものですが、【Speedtest.net】なら別の地域にお手軽に変更できるのでここだけで済ませられますよ。

測定結果は測定サイトとの通信をリアルタイムで測ったもの

測定サイトによって結果は違うけど、それぞれ合っているというお話でした。
ほとんどの人は最初「速度測定サイトで自分の回線の速度が分かる」と思って使っているのではないでしょうか。
実際はそうではなく、【自宅PCと測定サイト間】の通信品質を測ったもので、『今契約している回線の品質自体』を調べられるものではないのです。

1つの結果だけを見て、「これが自分の回線速度なんだ」と思いこまず、今このサイトとの通信はこれくらいと捉えましょう。
あと、ゲームのサーバーとの通信を計測してみたいと思うかもしれませんが、サーバーのアドレスを公開しているゲームはないので残念ながらできません。
ゲーム内にPINGを表示できる場合はその数値を参考にしましょう。

タイトルとURLをコピーしました